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洗面所の使い勝手がアップする!片付けの3ステップと収納方法
洗面所は、朝の身支度から帰宅後の手洗い・うがい、入浴や洗濯など、朝から夜まで一日を通して多くの「作業」が発生する場所です。
また小物類が多く、雑然としがちで「洗面台の収納スペースをうまく活用できていない……」という方も多いのではないでしょうか?
今回は「片付けの3ステップ」で、スッキリとした使い勝手の良い洗面所を実現するアイデアをご紹介します。
洗面所は多機能ゆえに使い勝手が重要
洗面所は、洗面台だけでなく洗濯機も置いて脱衣室を兼ねているお宅も多く、さまざまな作業が混在する場所です。
家族ごとに洗面所を使う時間や用途は変わりますが、たいがいは朝の忙しい時間帯に集中することが多いですよね。
そんな忙しい時間帯に「○○がない!」「○○はどこへいった!?」という余計な探索作業が発生したら、時間のロスにつながってしまいます。
多機能性が求められる空間だからこそ、何より使い勝手が重要です。
洗面所が散らかる3つの原因
洗面所が散らかる大きな原因は次の3つが考えられます。
- スペースに対してモノが多い
- モノの定位置が決まっていない
- 片付け方が自分に合っていない
それぞれ解説していきます。
スペースに対してモノが多い
- 無造作に置かれたタオル
- 必要以上に買いだめされた洗剤などのストック
- 肌に合わず使うのをやめてしまったスキンケア用品
etc……
洗面所という限られたスペースに、余計なモノが詰め込まれていませんか?
改めて見直してみると、日常的に使用しているアイテムというのはだいたい決まっており、意外とその数も少ないものです。
洗面所が片付いていないのは必要以外のモノで占領されていることが原因の一つで、それが洗面所の使い勝手を悪くしている可能性があります。
モノの定位置が決まっていない
洗面台の周りに「日常的に使うモノ」と「ほとんど使用していないモノ」が混在して出しっぱなしになり散乱している……ということはないでしょうか?
それらは収納する場所=定位置が決まっていないため、片付けたくても片付けられない状態になってしまっているのです。
使用頻度に合わせ、出しっぱなし収納にしたり隠す収納にしたりという「仕組みづくり」が必要です。
「モノの定位置を決める」ことは、片付けの基本。モノがきちんと帰る場所を作ってあげましょう。
片付け方が自分や家族に合っていない
朝の支度から夜寝る前に歯を磨くまで、洗面所は家族みんなが使いますよね。
洗面所は、片付け自体が毎日のルーティンに組み込まれるべき場所でもあります。
家族一人ひとりが難なく片付けられる方法でないと、洗面所はいつまでたってもキレイな状態にはなりません。
子どもから大人まで、誰でもうまく片付けられる収納を考えていきましょう。
洗面所を片付ける3つのステップ
洗面所を片付ける際には、次の3つの順番で進めていきます。
- モノを選定する
- 整頓する
- 習慣化する
多くのモノがひしめき合う洗面所。
まずは洗面所の中にあるモノを減らす作業から始めます。
収納グッズを買うのは、もう少し待ってくださいね。
①モノを選定する
洗面所に収納するモノを選定する作業です。
「分ける」→「減らす」→「厳選する」という順番で取りかかります。
洗面台にあるモノを全部出す
現状把握のために、洗面所にあるモノを全部出していきます。
鏡裏の収納棚や洗面台下にしまい込んでいるモノ、タオル類、洗濯につかう道具や洗剤類もすべて出して広げましょう。
分ける
洗面所からモノを全部出したら、次の8項目ごとに分類していきます。
- 日常使い
- たまに使う
- 衣類の保管
- ストック
- 掃除道具
- 家電・その他グッズ
- 手放す
- 保留(一時保管)
この際に、箱を用意しておき項目ごとに入れていくか、敷いたビニールシートをテープなどで仕切って分類していきます。洗濯カゴを使ってもよいですね。
減らす
「分ける」のステップで手放すと決めたモノについては
捨てる
譲る
売る
のいずれかの方法で処分していきます。
ただのゴミとして捨てるだけでなく、貰ってくれる友人に譲ったり、フリマアプリなどを活用したりと「リユース」を心がけましょう。
ブランド物の化粧品は、使用済みであってもフリマアプリで買い手がつくケースが多いようです。
厳選する
今の洗面所のスペースに収納できるモノを厳選します。
「分ける」のステップで分類した項目ごとに、今の生活に必要なものをピックアップしましょう。
日常使い |
---|
歯ブラシ・歯磨き粉 |
コップ |
ドライヤー・ヘアアイロン |
整髪料(ヘアケア用品) |
ブラシ・くし |
ティッシュボックス |
メイク用品 |
スキンケア用品 |
シェービング用品 |
コンタクトレンズ・洗浄液 |
タオル |
バスマット |
ハンガー・洗濯ばさみ |
洗濯ネット |
たまに使う |
---|
旅行用品 |
特別なとき用のスキンケア用品 |
冠婚葬祭用のアクセサリー |
衣類の保管 |
---|
タオル |
パジャマ |
下着 |
バスマット |
ストック |
---|
浴室用洗剤 |
洗濯洗剤・柔軟剤 |
シャンプー・コンディショナー |
せっけん・ハンドソープ |
ボディソープ |
コンタクトレンズ |
掃除道具 |
---|
ゴミ箱 |
スポンジ・ブラシ |
掃除用洗剤 |
家電・その他グッズ |
---|
扇風機 |
暖房器具 |
サーキュレーター |
ここに挙げたのはほんの一例です。
家族の生活スタイルを振り返り、リストアップしてみましょう。
②整頓する
洗面所に収納するモノが決まった後は「整頓」していきます。
このステップでは「取り出しやすく、しまいやすい」仕組みづくりを考え、自分たちの生活に合った収納方法について検討していきます。
今ある収納スペースを実測する
鏡の裏や、洗面台の下などの収納に使える部分を実測していきます。
スケール(メジャー)を使って正確な寸法を測りましょう。
洗面台は扉タイプや引き出しタイプなど、デザインによってその収納力が変わってきます。
特に配管が通っている部分は、その凹凸をしっかり測ったうえで収納グッズをそろえるようにしてください。
ゾーニングする
「ゾーニング」とは、どこに何を置くか決めることです。
「厳選する」のステップでピックアップしたモノを、それぞれどの場所に収納するかを大まかに決めていきます。
家族みんなが「取り出しやすく・しまいやすい」場所に配置するようにしましょう。
スペースに対し、モノの量が多い場合は別の場所への収納を検討します。
扇風機や暖房器具などの季節ものの家電は、オフシーズンは物置に保管しておきましょう。
衣類やタオル類などが収まりきらない場合は、クローゼットなどに収納し、使う度に洗面所に持ってくることを習慣化します。
その場合、一時置きできるカゴがあると便利です。
収納方法を検討し、収納グッズを揃える
洗面所の収納は、大きく分けて「見せる収納」or「隠す収納」に分類されます。
いずれの場合も
- 収納グッズは、洗面所の空間に合わせたインテリア性のあるデザインを選ぶ
- カラートーンや大きさは必ず揃え、空間に統一感を持たせる
- 水を扱う洗面台周りは、濡れても大丈夫なポリプロピレン製のケースを選ぶ
といった工夫が必要となります。
各アイテムの収納アイデア
<歯ブラシ・歯磨き粉>
- 見せる収納の場合、吸盤で壁面に取り付けるタイプや歯ブラシスタンドなどを活用します。
- 隠す収納の場合、鏡裏の収納に歯ブラシホルダーごと収納してしまいましょう
<洗剤類>
- 洗剤などのボトルはお気に入りの容器に詰め替えたり、ラベルを剥がしたりして工夫します。
- ラベリングをする際には、家族みんなが分かるよう、目につきやすい場所に貼りましょう。
- 容器に移し替える作業自体が面倒なタイプは、ボトルのデザインが分からないようケースに入れて収納するか、使う時以外は棚の中にしまって隠す収納にするとごちゃつき感が軽減されます。
<ストック>
隠す収納にしてしまい込んでしまい、ストックがあること自体を忘れてしまうタイプは、すでにストックがあるにもかかわらず必要以上に買い足してしまう恐れがあります。
こういうタイプは、常に在庫状況が把握できる工夫が必要です。
- ストックは一箇所にまとめて収納します。(別の場所に保管すると、存在を忘れてしまいます)
- 透明もしくは半透明のケースに入れて「見える化」しましょう。
- 今使っているボトルの後ろにストックを一列に並べて収納すれば、すぐに補充でき在庫も一目瞭然です。
<タオル>
- サイズ別に畳んで棚へ収納します。(詰め込みすぎないよう注意しましょう)
- たたむのが面倒なタイプは、思い切って「たたまない収納」に。
→バスタオルなど大判のものはフックを使って「吊り下げ収納」を取り入れてみましょう。フェイスタオルなど小さめのものは、引き出しにそのまま入れる「放り込み収納」が便利です。
<着替え・洗濯>
- カゴやケースを利用して脱いだ衣服や外したアクセサリーを置く「一時置き場」を作りましょう。
- 洗面所内にスペースがあれば、キャビネットや小さめの衣装ケースを設置して、下着やパジャマなどを家族別に収納しましょう。
- カゴを用意して「すぐに洗う」「乾燥機にかける」「おしゃれ着洗い」などに分類すれば洗濯の際にも便利です。
<メイク用品・アクセサリー類>
- 洗面台でメイクする場合は、メイク用品やアクセサリーをボックスに入れて収納しましょう。
- アクセサリーなどは、鏡裏の扉にフックを取り付けて引っ掛ける「吊り下げ収納」がおすすめです。
- 専用のケースを用意して収納するのも良いでしょう。
収納する
収納方法が決まり、カゴやケースなどを揃えたら、実際に収納していきます。
小さな子どもが使うモノは、自分で取り出しやすい場所に配置してあげましょう。
③習慣化する
実際に片付けが終わった後が本当のスタートです。
キレイな状態を維持するために、片付けの習慣化がなにより大切です。
実際に使ってみる
しばらくキレイに片付いた状態の洗面所を使用してみます。
使っていく中で「なんだか使いづらいな」と感じるところが出てくるかもしれません。
毎日使う中でどうしても片づけられず散らかってしまう場合は、収納方法が自分や家族にとって合っていない可能性があります。
改良していく
使い勝手が悪いと感じたポイントについては、もう一度収納方法を検討してみましょう。
- 歯ブラシは隠す収納にしていたけれど、毎日使うから出しっぱなしにして「見せる収納」に変えてみよう。
- 洗濯物を入れるカゴを「おしゃれ着用」「乾燥機かける用」以外にも「色物用」で分類を細かくしてみよう。
こういった改良点が見つかってくるはずです。
【収納別】おすすめの洗面台
「見せる収納」と「隠す収納」のそれぞれにぴったりな洗面台をご紹介します。
見せる収納
ウッドワン
ウッドワン WA-008
画像引用:奥行450・520mmタイプ – WOODONE
モダンなデザインの洗面台です。
洗面台のオープン部分には自分の好みに合わせて収納グッズをレイアウトでき、横の可動棚と合わせて工夫次第で片付けやすい収納を実現できます。
LIXIL
画像引用:LIXIL | 洗面化粧室 | ルミシス/ベッセルタイプ | 施工イメージ | AL086
鏡がスライド式になっており、隠す収納と見せる収納を両立できるタイプです。
洗面所内に別途収納棚があれば、洗面台自体をスッキリとみせることができます。
隠す収納
LIXIL
画像引用:LIXIL | 洗面化粧室 | エルシィ | 施工イメージ | 空間プラン3
洗面台下はもちろんサイドや上部にもキャビネットを設置することで、隠す収納を徹底できます。
扉にラベリングしておけば、家族みんなが「何がどこにあるのか」を把握しやすくなります。
パナソニック
画像引用:シーライン スタンダードD530タイプ:プラン事例集 | 住まいの設備と建材 | Panasonic
サイドのキャビネットは一部オープンになっているタイプです。
すぐに取り出したい歯ブラシなどの日常使いの小物をこのオープン棚に収納すれば、使い勝手が格段にアップします。
まとめ:
洗面所は家族みんなが使うところなので、使い勝手よく収納できれば高い満足感が得られるでしょう。
スッキリした洗面所で朝の支度ができれば、一日を気持ちよくスタートできそうですね。
また、今の洗面台がどうしても合わないと感じる場合、洗面台自体をリフォームするのも一つの選択です。
ご紹介したメーカーの洗面台もぜひ参考にしてみてくださいね。