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【部屋を広く見せるコツ】今すぐできるアイデアと、家づくりで取り入れたい手法
部屋の中で居心地よく過ごすために、圧迫感のない空間というのは大切な要素です。
同じ面積の部屋でも、家具の配置や照明、カラーコーディネートなどによって狭く感じたり、逆に広く感じたりします。
コツさえつかめば、部屋を今以上に広く見せることができます。
今回は、今ある部屋を広く見せる「今すぐできるアイデア」と、これから家を建てるときに取り入れたいプランニングの方法についてご紹介します。
部屋を広く見せるために、押さえておきたい2つのポイント
部屋を広く見せるためのコツは、次の2つのポイントを押さえることです。
①視線
②色づかい
それぞれ解説していきます。
ポイント①視線
物理的に部屋を広くすることが難しい場合、目に入った空間を「広く感じる」ための視線の動きを意識しましょう。
抜け感を出して圧迫感を抑える
部屋を広く感じるために「抜け感」をつくることは非常に大切です。
抜け感とは、部屋に入ったときに視線を遮るモノがない状態をいいます。
視線の抜けをつくることで、部屋の奥まで見通せて部屋そのものを広く感じさせる効果が期待できます。
遠近法によって奥行きを感じさせる
部屋の中に遠近法の手法を取り入れて、奥行きをつくり部屋を広く見せます。
家具の配置の仕方や、照明の使い方で奥行き感を演出してみましょう。
ポイント②色づかい
部屋をコーディネートする際に「どのような色をつかうか」というのは、インテリアのテイストだけでなく、部屋を広く見せるという点においてもとても重要です。
明るい色を使う
部屋を広く見せるためには、膨張色などの明るい色を取り入れましょう。
天井や壁、カーテンなどの広い面積を占める箇所には、白をはじめ、グレーやベージュなどを配色すると、より空間を広く感じさせることができます。
部屋の中で使うカラーを統一させる
部屋の中でさまざまな色が混在していると、それだけで圧迫感を与えてしまうため、インテリアに使用する色は統一させましょう。
その配色を決めるときに参考にしたいのが、色の面積比です。
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5
ベースカラーは床・壁・天井など一番大きな面積を占める色。
メインカラーはソファやカーテンなど、ベースカラーに次いで面積の広い箇所に使用される色です。
アクセントカラーはクッションなどの小物に用いられます。
この比率はインテリア以外でも、デザインにおいてバランスが良いとされる配色です。
カラーを統一させることでまとまりのある空間になり、スッキリとした印象に仕上がります。
天井に向かうにつれて、より明るくなる配色
床面は落ち着いたカラーにして、壁から天井にかけてだんだんと明るい配色にすることで、天井が高く見えて広さを感じることができます。
【今の部屋を変える場合】部屋を広く見せるために工夫できること
今住んでいる部屋を模様替えすることで、より広く見せるアイデアについて解説します。
モノを減らす
まずは、余計なモノを減らすことから始めましょう。
部屋が狭く感じてしまうことの大前提として、モノが多すぎるという原因が潜んでいる可能性があります
床面など、見える面積がより大きいと部屋が広く見えます。
家具の配置
「ポイント①視線」でもご紹介しましたが、奥行きを感じさせることで部屋を広く見せる効果があります。
奥行きをつくるには、家具の配置が重要です。
部屋の入口側に高さのある家具を、部屋の奥に行くにつれて背の低い家具を配置することで奥行きを演出することができ、部屋に入ったときに広さを感じられる空間になります。
小物を上手に取り入れる
お部屋に配置する小物も、使い方次第で部屋を広く見せるアイテムになります。
明るい色のファブリックを取り入れる
床・壁・天井の次に広い面積を占める「カーテン」や「ラグ」を明るい色に変えてみましょう。
床や壁などの色を変えるには、クロスの貼り替えなどのリフォームが必要ですが、ファブリックであれば比較的お手軽に部屋の印象を変えることができます。
ガラス素材を取り入れる
テーブルやキャビネットなど、家具の一部にガラスの素材を取り入れることで「視線の抜け」ができ、圧迫感を軽減させる効果があります。
鏡を置く
鏡を置くことで、鏡の向こう側にも空間がつながっているような錯覚をおこし、部屋の奥行き感を生みます。
スタンドライトを置く
部屋にスタンドライトを置き、壁やコーナー部分を照らすことで空間に陰影ができ、奥行きをつくります。
写真やアートなどをディスプレイする
部屋の入口から一番遠い部分の壁面や、家具の上などに写真やアートをディスプレイしてみましょう。
視線が部屋の奥まで向くことで、奥行きを感じ部屋を広く見せる効果があります。
【これから家づくりをする場合】部屋を広く見せるために取り入れたい方法
造り付けの収納
家具の数が多ければ多いほど、視線が抜けにくくなり、圧迫感を生む原因となります。
収納家具はできるだけ造り付けのものを設置し、空間をスッキリさせましょう。
フォーカルポイントをつくる
「フォーカルポイント」とは、目を引く場所、視線を集める場所という意味を持ちます。
フォーカルポイントを部屋の入口から対角線上の一番遠くに設定することで、奥行き感のある空間を演出し、部屋を広く見せる効果を生み出します。
フォーカルポイントのつくり方
フォーカルポイントのつくり方はいろいろあります。
- アクセントクロスやタイルを貼る
- ディスプレイ棚をつくる
- 観葉植物を置く
- デザイン性のあるソファや家具を配置する
これはほんの一例ですが「自然と視線が向く」場所をつくることで空間にメリハリが生まれ、部屋を広く見せるだけでなく、おしゃれなインテリアに仕上がります。
床・壁・天井を明るい色でコーディネートする
新築だったりリフォームだったり、これから家づくりをする際には、床や壁、天井の配色を思い通りにプランできますよね。
できるだけ部屋を広く見せたい場合には、これらを明るい色でコーディネートしてみましょう。
「ポイント②色づかい」でご紹介した
ベースカラー:メインカラー:アクセントカラー=7:2.5:0.5
の配色バランスも参考にしてみてください。
天井を高くする
物理的に天井が低いと、どうしても圧迫感が出てしまいます。
吹き抜けをつくったり、折り上げ天井にしてみたりと、天井を高くすることで空間を広く感じさせることができます。
スキップフロアを取り入れる
スキップフロアとは、通常の部屋とは違い、壁やドアではなく段差によって空間を仕切る間取りのことです。
狭小住宅や平屋建ての家によく用いられます。
視線を遮る壁が少ないので、開放的な空間に仕上げることができます。
リビングと一体感が生まれるバルコニーやウッドデッキ
リビングの外に、床のレベルが同じ段差のないバルコニーやウッドデッキを設置する方法も部屋を広く感じさせる手法としてとても有効です。
まるで部屋が外まで続いているかのような錯覚を生むことで、視線の抜けをつくり、広さを感じさせます。
開放感のある窓
大きく開放感のある窓を設置することで、外の広い景色を感じられ、部屋の圧迫感を軽減できます。
間接照明を取り入れる
空間に陰影をつけることで、奥行き感を出すことができます。
一般的な照明は、天井に設置して下方を照らすものが多いですが、間接照明を用いて壁や天井を照らすことで部屋を広く見せます。
まとめ
部屋を広く見せるには、家具の配置やフォーカルポイントで「視線」を意識し、インテリアのバランスを整える「色の使い方」が重要です。
狭い部屋でも、工夫次第で今より広く感じ、居心地よく過ごせる空間をつくることができます。
ぜひ今回ご紹介したアイデアを参考に、快適な空間づくりを楽しんでくださいね。