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【注文住宅】失敗しない子供部屋のコツと間仕切りのアイデア
「子供が生まれたから」
「子供が進学するタイミングに合わせて」
など、子供の成長に合わせて家を建てることを検討し始める人も多いのではないでしょうか?
注文住宅を建てる際、子供部屋についてどのように設計をするか迷いますよね。
- 大きさはどれくらいか
- 何部屋つくろうか
- 何部屋つくろうか
今回は、子供部屋をプランするときに失敗しないためのポイントについて解説していきます。
子供部屋の必要性
まずは、子供部屋の必要性について考えてみましょう。
小さなうちはリビングが子供部屋代わり
子供部屋は、子供が生まれてすぐ必要となるわけではありません。小学校低学年くらいまでは、親の目の届くところで過ごすことが多いでしょう。
リビング、もしくはリビングに併設した部屋(和室など)にプレイルームをつくったり、キッチンの近くにスタディコーナーをつくったりすれば、親が家事をしながら子供の様子を確認できます。
将来子供が巣立って子供部屋を使わなくなったときのことまで考えると、子供部屋自体を広くすることよりも、リビングなどの共有スペースに面積を充てた方が実用的な場合もあるでしょう。
本当に必要なのは小学生以降
子供部屋が本当に必要となってくるのは、小学生以降です。
高学年になると、ほとんどの子供が1人部屋を欲しがるようになってくるのではないでしょうか。
子供部屋のメリットはいろいろありますが、主に次の3つが考えられます。
①子供の自立心をはぐくむ
親の介入がない自分だけの部屋を持つことにより、子供は自分で部屋をキレイにしなければならなくなります。
試行錯誤しながら整理整頓を学んでいき、掃除をし、自分で使いやすいよう工夫するようになるでしょう。
好きなモノを集めたり好みのインテリアについて考えたり、子供自身が将来独立して生活していくための基盤をつくり、自立心をはぐくんでいきます。
②子供のプライバシー確保のため
1人になれるプライベートな空間を持つことは、子供の成長の過程で必要なことです。
特に思春期の子供は、家族から離れ1人になる時間が欲しいと感じるでしょう。
プライバシーを確保してあげることは、心身の健やかな成長につながります。
相応の年齢になったら1人部屋を用意してあげましょう。
③共有スペースが散らからない
子供部屋がないと、子供の荷物やおもちゃは必然的にリビングなど家族との共有スペースに置かれることになります。
リビングは来客を招き入れる場合もあるため、できるだけモノは少なくしたいところ。
子供部屋をつくることで、子供の持ち物が一掃されてスッキリ片付きます。
子供部屋に必要な広さはどれくらい?
子供部屋のプランする際に、広さは大事なポイントです。
予算や他の部屋との兼ね合いも考えながらプランしましょう。
必要最低限の広さ
一般的に、子供部屋の大きさは4.5帖〜6帖程度。
クローゼット抜きで最低限4.5帖あれば、ベッドとデスクが置ける広さです。
広くて居心地が良すぎたり、なんでも個室で完結できてしまったりすると、自室にこもりがちになり家族とのコミュニケーションの機会が減ってしまう可能性があります。
子供部屋の用途を明確にする
子供部屋を使用する目的を明確にして、何が必要で何が要らないのかを検討します。
最低限の用途は、主に次の3つになるかと思います。
- 寝る
- 勉強する
- 勉強する
子供部屋にクローゼットの大きさが十分にとれない場合は、別途「ファミリークローゼット」を設置する必要もあるかもしれません。
子供の年齢や趣味によっては、トレーニングマシーンを置いたり楽器の練習をしたりといった場所が欲しい可能性もあります。
敢えて子供部屋での機能を必要最低限にとどめ、運動をしたり趣味のグッズを置いたりするための「多目的スペース」を別の場所に設ければ、生活スタイルの変化に合わせて柔軟に使い分けられるので便利です。
家全体の間取りと調整しながら計画しましょう。
将来子供部屋を間仕切りたい場合
「子供が小さいうちは部屋を広く使って、将来間仕切れるようにしたい」
と、最初は2間つづきで新築される方はとても多いです。
間仕切る、といってもどのような方法があるのでしょうか?
ここでは子供部屋を間仕切る方法について3つご紹介します。
①壁を新設する
オーソドックスな間仕切りの方法です。
新築時にはあらかじめ天井と床に下地材を入れておいてもらいましょう。
間仕切り壁に張る壁紙は、子供たちそれぞれ好きなものを選んでもらえば、お部屋のアクセントとなり愛着もわくことでしょう。
②クローゼットで間仕切る
壁を新設するのと同じ考えで、空間の真ん中にそれぞれの方向から使えるクローゼットを2つ設置して間仕切る方法です。
この場合も、天井と床に下地を入れておく必要があります。
収納スペースが音を遮ってくれるため、壁を新設するよりも防音効果が期待できます。
③家具やカーテンで間仕切る
一番安価で簡単な方法が、家具やアコーディオンカーテンなどで仕切るやり方です。
タンスやキャビネット、あるいは2段ベッドを置いて空間を分けます。
(ジブリ映画「カントリーロード」の主人公とそのお姉さんの部屋が分かりやすいですね)
完全に分離できるわけではなく防音効果はないので、プライバシーを確保するという観点では劣ってしまいますが、子供が巣立った後、別の用途で部屋を利用する際に原状復帰しやすいのが利点でもあります。
間仕切りで後悔しないために
「将来間仕切る」というプランにも注意が必要です。
「友人宅でもそうしていたから」
「設計士さんにすすめられたから」
という理由で子供部屋の仕切りをつくらないでいると失敗してしまう可能性があります。
【事例】
1階にリビング、2階に子供部屋を配置して「プレイルーム用に」と子供部屋を2間つづきの部屋にした。
しかし子供が小さいうちは家事をしながらでも目が届くよう、リビングや隣の和室など1階で遊ばせることが多かった。
そのうち子供たちも大きくなり、それぞれ自分の部屋が欲しいと言い出し……結局2階の子供部屋をプレイルームとして使用する機会はほとんどなかった。
この場合は、最初から間仕切りをつくっておけば余計な施工費がかからずに済んだ事例です。
親や子供それぞれの生活スタイルを振り返り、本当に間仕切りをつくらなくても良いのか十分に検討することをおすすめします。
おしゃれな子供部屋に!アイデア3選
せっかく子供部屋をつくるのならば、本人が喜ぶ空間にしてあげたいですよね。
ここでは子供部屋をおしゃれにするアイデアを3つご紹介します。
①アクセントクロスで個性を活かす
部屋の中の壁の一面だけ、柄や色が違う「アクセントクロス」を貼ってみましょう。
アクセントクロスを貼ることでお部屋にメリハリが生まれ、そのデザイン性でお子様の個性を表現できます。
成長に合わせて、年齢ごとに好みの壁紙をリフォームしていくのも良いですね。
②ロフトをつくって秘密基地に
子供部屋にロフトをつくってあげれば、特に男の子は大喜びしてくれるでしょう。
自分だけの秘密基地は、子供心をくすぐります。
寝床をつくったり、漫画やおもちゃを置いて趣味の空間にしたり、使い方はアイデア次第です。
ロフト部分は熱がこもり高温になりがちなので、空調管理も忘れずに。
③天窓でハイジの屋根裏気分
2階に子供部屋をつくる場合、天窓(トップライト)をつけてあげてはいかがでしょうか。
夜は寝ながら星空を眺めることができ、さながらハイジの屋根裏部屋の気分が味わえます。
天窓はお部屋全体を明るくする効果があるので、日中も光が差し込み開放感のある空間を楽しめます。
将来子供が巣立った後の活用方法について考える
子供部屋として利用する期間というのは、実は思っている以上に短いものです。
10歳くらいから1人部屋を使い始め、大学進学で巣立つまでを想定すると、正味8〜9年間ほどしかありません。
家を建てる年齢にもよりますが、おそらく多くのご家庭では子供が巣立った後の夫婦2人での暮らしの方が長いことでしょう。
将来のことを見越して、子供部屋は「使わなくなった後」のことまで考慮して設計しましょう。
物置部屋にするのはもったいない
「子供が巣立ったら物置部屋にしよう」というのは、ちょっとキケンな考え方です。
ぽっかり空いたスペースというのは、余計なモノまで溜め込んでしまう原因になります。
溜め込みすぎたモノを後から片付けるのはとても大変な作業です。
元気で体力のあるうちは良いのですが、年齢を重ねるにつれ片付け自体が億劫になってしまい、片付けられる日は永遠にやって来なくなります。
これが社会問題ともいえる「実家の片付け問題」に発展していくのです。
せっかく空いた貴重な空間は、居室としてぜひ有効的に活用しましょう。
来客用として利用
家を出た子供が帰省するときに泊まるための「来客用」の部屋として活用します。
子供が家族を持てば帰省時の人数も増えるため、適宜リフォームも検討するのも良いかもしれません。
夫婦の趣味の部屋として利用
夫婦の趣味や、トレーニングルームとして活用する案です。
子供の巣立ちを機にペットを飼い始める場合は、ペット専用ルームとしてしつらえてあげるのもアイデアのひとつ。
・子供が帰省するときはゲストルームに
・日常使いでは、夫婦(もしくはペット)のための部屋に
と、使い分けると実用的でしょう。
まとめ
子供部屋は子供の成長のために必要な空間。
親としてはできるだけ使いやすいように、アレもコレも……と子供のために快適な空間にしてあげたくなりますよね。
でもいずれ子供は巣立って親元を離れていきます。
子供部屋は使わなくなってからの方が長いのです。
子供部屋で失敗しないコツは、必要最低限の広さと機能でシンプルにまとめること。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考にしてみてくださいね。