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狭小地におすすめな「3階建て住宅」のメリットとデメリット|費用面で注意したいポイントも解説

都市部などの住宅密集地を中心に人気が高い「3階建て住宅」は、縦方向の空間を有効活用できる点が大きな魅力です。

今回の記事では、3階建て住宅のメリットやデメリットについて解説します。

注意点を把握して、後悔のない3階建て住宅を手に入れましょう。

3階建て住宅の5つのメリット

3階建て住宅には、主に次の5つのメリットがあります。

①狭い敷地でも部屋数を確保しながら家を建てられる

土地に予算をかけられず、広い敷地を購入するのが難しい場合でも、3階建てにすることで家族に合った部屋数や床面積を確保できます。

交通などの利便性が高い市街地に家を建てられるのは大きな魅力です。

②日当たりが良く眺望の良い家を叶えられる

3階建て住宅には、平屋や2階建ての家では得られない「眺めの良さ」があります。

住宅密集地であれば、他の家よりも高いことで視線を遮る建物が減ります。

最上階である3階部分は採光や通風に優れているため、心地よい空間が実現。

屋上を設ければより一層開放感があり、見晴らしの良い街の景色が楽しめるでしょう。

③プライバシーを確保しやすい

3階の各フロアに家族それぞれの個室を配置すれば、家族間のプライバシーを保ちやすくなります。

家族が集まるリビングやダイニングと各部屋との間に程よい距離が生まれることで、生活のメリハリがつきやすくなる点もメリットのひとつです。

④フロアごとに目的に応じた使い方ができる

縦に長い3階建ての家では、3フロアそれぞれで目的に応じて使い分けができます。

たとえば、1階部分はガレージにしたり、店舗や事務所にしたり。

2階を家族で共有するリビングや水まわりスペースを配置して、3階を各個室にするなど使い方はアイデア次第。

また、二世帯住宅としても活用しやすいです。
(その場合、1階を親世帯、2階を共有スペース、3階を子世帯にするなどの区割りができます)

フロアごとにインテリアのテーマを変えて楽しむのも良いですね。

⑤台風や豪雨などによる水害対策になる

河川の近くだと、台風や豪雨の際に浸水してしまう恐れがありますが、3階建て住宅であれば対策がとれます。

たとえば、1階をビルトインガレージにして2階以上に主な居住スペースを設けた場合。

床下浸水のリスクを最小限にとどめ、家財や貴重品の水没を防げるだけでなく、災害後の復旧作業もしやすくなります。

3階建ての家にするか否かに関わらず、土地の購入を検討する際はハザードマップを見て、水害の被害を受けやすい土地かどうかを確認することが重要です。

3階建て住宅の5つのデメリット

狭小地でも部屋数を確保できることや、眺望の良さが魅力の3階建て住宅ですが、3階建てならではの難点も存在します。

ここでは、主なデメリットを5つご紹介します。

①階段が増えるので、上下階の移動が大変になる

縦方向に空間が広がる3階建ては、必然的に階段が増えてしまうため、各フロアへの移動が大変になってしまうのが大きなデメリットです。

高齢になってからは、階段の上り下りがより大きな負担になる恐れが・・・。

老後は主寝室を1階にするなど、あらかじめ対策を考えておく必要があります。

ほかにも、家事や生活動線の計画が難しくなる点も念頭に置いておきましょう。

フロアごとにレイアウトできる部屋数は限られているため、家族のライフスタイルに応じた間取り計画が大切です。

②部屋と部屋との温度差が大きい

3階建ての住宅は、各フロアごとの室温の差が大きくなりがちです。

最上階の3階部分は光を取り込みやすい反面、暖かい空気が集まりやすく、夏は蒸し暑くなる傾向があります。

一方、冷たい空気は下に流れる性質があるため、日当たりを確保しにくい1階部分は、冬場に寒くなりやすいです。

3階建て住宅では、気密性や断熱性を高めた「高性能住宅」にして、冷暖房効率を高めることが重要です。

全館空調システムを取り入れるのも有効的でしょう。

③家具の搬入がしにくい

3階建ての住宅では、2階部分にキッチンやダイニング、リビングを設けるパターンが多いです。

そのため、家具や家電を運び入れる際に階段を使うことになりますが、ソファや冷蔵庫など大型のものは搬入がしにくくなる可能性が生じます。

3階建て住宅の計画では、家具や家電の搬入を想定して、階段のサイズを広めに設計したり、ベランダから吊り上げて運び入れたりといった対策を考える必要があるでしょう。

④高さ制限や斜線規制などの条件がある

3階建て住宅は、2階だてや平屋よりも高さがあるため「日影制限」や「高さ制限」などの条件に引っ掛かってしまうケースが多くあります。

「日影制限」
日影制限は建物の高さに関する制限のことで、都市計画で定められる用途地域によって高さの制限が異なります。第一種・第二種低層住居地域では、地上3階建て以上もしくは軒高が7mを超える場合に規制され、そのほかの地域では、高さが10mを超える場合に日影制限の対象となります。
「高さ制限」
高さ制限とはその名の通り、その土地に建てられる建物の高さの上限を制限するものです。この制限により、道路や隣地の日照、通風を確保し圧迫感を和らげます。高さ制限は「道路斜線制限」「隣地斜線制限」「北側斜線制限」「高度地区」に区分されます。

規制の多い土地だと、間取りや各フロアの天井高さなどに影響が出てしまうため、事前の確認が重要です。

土地探しの際は、不動産会社やハウスメーカー、工務店と相談し「法規制はどうか」「3階建てでも自由な間取りが叶うか」といった条件を確認しながら進めるのが良いでしょう。

⑤地震や風による揺れが大きい

高さのある3階建ての家は、細長い分、震度の小さい地震であっても揺れを感じやすい傾向があります。

日常の中において、前面道路でトラックが走行したときに揺れを感じるケースもあるでしょう。

3階建ての家を検討する際は、耐久性や耐震性に考慮する必要があります。

特に1階をビルトインガレージにする場合は、壁が少なくなるため耐震面で不安が出てきます。

ハウスメーカーや工務店を選ぶときは、構造にこだわっている会社を選ぶのがポイントです。

3階建て住宅を建てるときに気を付けたい「費用」のこと

3階建て住宅では、平屋や2階建て住宅と比べてコスト面が高くなりがちです。

その理由について解説します。

2階建て住宅よりも建築費用が高くなる

3階建て住宅が2階建て住宅よりも、建築費用が高くなってしまう理由は次の3つが挙げられます。

理由①:階数が多い分、使用する建材が増えて工期も長くなるから
理由②:構造計算が義務付けられているから
理由③:地盤改良が必要になることがあるから

3階建ての家は平屋や2階建て住宅に比べて階数が多い分、材料が増え、施工の手間もかかるためシンプルに費用が高くなります。

加えて、3階建ての木造住宅を建てる際には構造計算書の提出が義務付けられており、申請手続きなどで費用が嵩(かさ)みます。
(2階建て住宅では構造計算書の提出義務はありません)

また、3階建ての住宅は2階建てよりも建物全体の重量が重くなるため、地盤が脆弱な土地だと「地盤改良」が必要になる可能性がある点も理解しておきましょう。

事前の地盤調査の実施にも費用がかかるため、総じて3階建ての住宅にはお金がかかるのです。

メンテナンス費用がかかる

家の外装は約15~20年ごとに塗装などのメンテナンスが必要になります。

3階建ての家は2階建てに比べて、足場を組む範囲が増えるだけでなく、資材も多く必要なので材料費がかかります。

必然的に、メンテナンスにかかる費用も高くなりがちです。

まとめ

3階建て住宅のメリット・デメリットについてご紹介しました。3階建ての家は、平屋や2階建てとは違った魅力があります。

一方で、生活動線やコスト、構造にかかわるデメリットを把握しておかないと、せっかく利便性の高い土地を手に入れて念願のマイホームを建てても、あとあと後悔することになりかねません。

3階建て住宅を検討する際は、ハウスメーカーや工務店と相談しながら慎重に進めていきましょう。

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