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工務店で家を建てる際の注意点は?トラブルを回避するポイントを解説
「工務店で家を建てたいけど、どんな点に気をつければいいのか分からない…」
そう感じている方も多いのではないでしょうか。
工務店はハウスメーカーと比べ、設計の自由度が高く、こだわりの家を建てられることや、コスパに優れていることが大きな魅力です。しかし、後悔しない家づくりをするためには、注意すべきポイントを事前に押さえておくことが重要です。
この記事では、工務店で家を建てる際の注意点、メリットやデメリット、よくあるトラブルとその回避策について解説します。
工務店で家を建てる際に注意すべきこと
工務店で家を建てる際は、以下の5つの点に注意することが大切です。
- 施工の品質や技術
- アフターサービスの内容
- 好みのデザインかどうか
- 担当者との相性
- 経営状況
注意点①:施工の品質や技術
工務店によって職人の技術の高さに違いがあり、品質にばらつきがある可能性があります。理想の家を建てるためには、事前に工務店の施工レベルを確認することが重要です。
施工実績や口コミをチェックするのはもちろん、可能であれば実際に過去に完成した住宅を見学しましょう。
注意点②:アフターサービスの内容
住宅は完成して終わりではなく、その後のメンテナンスも欠かせません。工務店によっては、アフターサービスの内容が不十分なこともあります。
アフターサービスの内容を確認する際は、次の点をチェックしましょう。
- 保障期間や無償修理の有無
- 定期メンテナンスの内容や回数
- 緊急時の対応体制
長く安心して住むためには、手厚い保証を提供してくれる工務店を選ぶことが大切です。
注意点③:好みのデザインかどうか
工務店は自由な設計が可能ですが、それぞれ得意とするデザインに特徴があります。理想のデザインを実現するには、工務店の施工事例を確認し、自分のイメージと一致するか見極めることが大切です。
写真だけでなく、実物を見せてもらうとより具体的に判断できます。特に間取りや素材にこだわりたい場合は、細かくヒアリングを行い、相違がないようにしましょう。
注意点④:担当者との相性
家づくりは、担当者と円滑にコミュニケーションを取れるかどうかも重要なポイントになります。
工務店は比較的少人数で運営していることが多いため、担当者を変更することが難しいケースもあります。
契約前の相談段階で、しっかりと話し合い、質問しやすいか、誠実に対応してくれるかを見極めましょう。
注意点⑤:経営状況
工務店の規模が小さい場合、経営状態によっては倒産や廃業のリスクも考えられます。もし施工途中で工務店が倒産すると、工事が中断し、前払い金が戻ってこない可能性もあります。
事前に経営状態を調べておくことも重要ですが、「住宅完成保証制度」が利用できる工務店かどうかも必ず確認しましょう。
工務店で家を建てるメリット
工務店で家を建てるメリットは、以下の3つが挙げられます。
- コストが抑えられる
- 設計の自由度が高い
- 地域の特性に合った家が建てられる
メリット①:コストが抑えられる
工務店は地域密着型の経営をしているため、ハウスメーカーと比べて口コミや紹介での集客が多く、広告宣伝費を抑えることができます。
その分、建築費用を抑えられる傾向にあるため、コスパの良い家を建てることが可能です。
メリット②:設計の自由度が高い
ハウスメーカーではあらかじめ決められた規格の範囲内で設計することが多いですが、工務店では施主の希望に沿ったオリジナルな設計が可能です。
間取りや設備、素材の選択肢が幅広く、自分好みの家を実現しやすい点が大きな魅力です。
メリット③:地域の特性に合った家が建てられる
気候や地盤の特性などは家を建てる上で大事な条件となります。
地域密着型の工務店は、その地域の特性を熟知していることが多く、特性に合わせた最適な設計がしやすいのが大きなメリットです。
地域に適した家づくりを求める方にとって、大きな利点となるでしょう。
工務店で家を建てるデメリット
工務店で家を建てるデメリットは、以下の3つが挙げられます。
- 完成後をイメージしにくい
- 完成までの工期が長い
- メンテナンス費用が高い
デメリット①:完成後をイメージしにくい
工務店はモデルハウスがないケースが多く、完成後のイメージがしにくい場合があります。
オーダーメイドのデザインやカスタマイズが多い場合はなおさらです。
詳細な図面や3Dモデルを確認したり、進行中の工事現場を視察し、担当者と頻繁にイメージをすり合わせていくことが重要です。
デメリット②:完成までの工期が長い
工務店の施工はハウスメーカーと比較して現場作業が多いため、工期が長くなる傾向があります。
特に、オーダーメイドの設計を依頼する場合、設計から施工までに多くの時間がかかります。
施工スケジュールが予定より遅れる可能性があることを理解しておきましょう。
デメリット③:メンテナンス費用が高い
規格化された住宅に比べ、オーダーメイドで建てた家はメンテナンス費用が高くなることがあります。
使用する建材や設備が特殊な場合、修理費用や交換費用が割高になるケースもあります。
そのため、建築前に長期的なメンテナンス費用を確認し、将来的に負担にならないかを検討することが大切です。
よくあるトラブルと回避するためのポイント
工務店で家を建てる際によくあるトラブルとして、以下の3つが挙げられます。
- 仕上がりがイメージと異なる
- 口頭での追加工事による費用トラブル
- 工期の遅延
トラブル①:仕上がりがイメージと異なる
施主と工務店の間の認識のずれにより、実際の仕上がりがイメージと異なっていた、というケースは少なくありません。
設計段階で工務店と詳細な図面をすり合わせていたとしても、伝達ミスが発生する可能性はあります。
このトラブルを防ぐためには、進行中の建築現場をこまめに視察することが重要です。
現場に足を運び、イメージに相違がある場合はすぐに担当者に連絡しましょう。
トラブル②:口頭での追加工事による費用トラブル
工事途中での変更や追加工事は家を建てる際によくあることです。
しかし、口頭で追加工事を依頼すると、正確な費用が提示されないまま進行し、最終的な請求時に「こんなに高くなるとは思わなかった」とトラブルにつながることがあります。
このトラブルを避けるためには、追加工事や工事の内容変更の際に必ず書面で見積もりを取り、金額を事前に確認することが重要です。
トラブル③:工期の遅延
自然災害や悪天候など不可抗力な要因で、予定していた工期が延びてしまうことがあります。
あらかじめ、工期が伸びてしまった場合の工務店側の対応を確認しておきましょう。また、引っ越しなどの予定は余裕を持った日程感にしておくとよいでしょう。
まとめ
工務店で家を建てる際には、施工の品質やアフターサービス、デザイン、担当者との相性、経営状況などをしっかり確認することが重要です。
また、よくあるトラブルについても把握し、対策を知っておくことで、安心して家づくりを進めることができます。
工務店は設計の自由度が高く、自分のこだわりを反映しやすい点や、コスパの良さ、地域特性に合わせた設計がしやすいなど多くの魅力があります。
この記事を参考に、ぜひ工務店で納得のいく家づくりを実現してください。