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狭小住宅で快適に過ごすためのインテリアの工夫
都心で多く見られる「狭小住宅」は、限られたスペースを最大限に活かした家づくりが特徴です。
狭小住宅は広い家に比べ、どうしても圧迫感が出やすいのでインテリアにも工夫が求められます。
今回の記事では、快適な狭小住宅を叶えるための、狭さを活かしたインテリアのアイデアについてご紹介します。
狭小住宅とは何か
狭小住宅とは、文字通り「通常よりも狭い住まい」のこと。
具体的な定義はありませんが、おおむね15坪以下の土地に建てられる家を指します。
土地は三角形や旗竿地などの特殊な形状であることが多いです。
狭小住宅のメリットとデメリット
狭小住宅のメリットとデメリットについて解説します。
メリット
前述の通り、三角形や旗竿地などの特殊で歪(いびつ)な形状の土地に建てられることが多い狭小住宅。
四角形の整った土地に比べて安いため、平均の地価が高い都心でも一戸建てを建てられます。
特異な土地がゆえに、狭小住宅は建売ではなく注文住宅になるのが一般的。
そのため、施主のこだわりを反映しやすい利点があります。
デメリット
狭小住宅は土地が安い反面、建築費用は高くなりがちです。
狭い土地なので、機材の搬入や工事車両の出入りが難しいことが建築費がかさむ要因になっています。
土地の狭さや形状に合わせた間取りの工夫が求められ、結果的に複雑な構造になってしまうことも、コストアップにつながってしまうのです。
狭小住宅のインテリアコーディネートの基本
物理的に空間が狭くなってしまう狭小住宅において、インテリアに工夫をこらして部屋を広く見せることが大切です。
狭小住宅のインテリアコーディネートでは、次の5つのポイントを押さえましょう。
①インテリアの配色を工夫する
狭小住宅のインテリアでは、カラーコーディネートでは統一感を重視してごちゃつき感を抑えることが大切です。
そこで実践したいのが「色の黄金比」を守って配色すること。
カラーコーディネートではベースカラー:アソート(メインカラー):アクセントカラー=70%:25%:5%の割合が一番バランスが良いとされています。
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白やベージュなどの「膨張色」と呼ばれる明るい色味は、空間を広く見せる効果があるので、ベースカラーに積極的に取り入れたい色です。
②家具はコンパクトサイズにして圧迫感を減らす
部屋の圧迫感を軽減させるため、家具はできるだけ背の低いものをおすすめします。
レイアウトをする際には背の高い家具を部屋の入口側に置き、奥に行くにつれてだんだんと低くなっていくように配置すると、遠近法で空間が広く見えます。
狭小住宅ならではの注意点として「家具そのものが搬入できるかどうか」を事前に確認することが大切です。
廊下や階段が狭いと、家具が入らない恐れがあります。
狭小住宅に置く家具は、コンパクトなサイズのものを選ぶと安心でしょう。
③視線の抜けを意識する
空間を広く見せるには「視線の抜け」を意識することもポイントのひとつです。
ガラステーブルや透過性のカーテンなどで、視線を遮らない工夫をしてみましょう。
また、スキップフロアや吹き抜けなどの間取りにすれば、開放感のある空間になります。
リビング階段を設ける際は「スケルトン階段」にすることで、視線の抜けをつくりながら階段を設置できます。
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④モノの量を必要最低限に抑える
狭小住宅では、必然的に「置けるモノの量」が限られているため、必要最低限に絞ることが重要です。
しかし「どれくらいが適量か分からない」という方も多いのではないでしょうか?
一般的に、部屋の広さに対し、家具が占める割合は1/3程度が理想とされています。
(※ここでいう「家具」とは、観葉植物やゴミ箱も含まれます)
この数値にあてはめて考えると、たとえば12畳のLDK(リビング・ダイニング・キッチン)なら、家具は4畳程が目安です。
1畳が約182cm×91cmなので、4畳だと約360cm×182cmの大きさになります。
家具を揃えるときには、それぞれのサイズをしっかり測り、部屋の広さの1/3に納まるか検討しましょう。
⑤壁面やデッドスペースを有効活用する
狭小住宅では、空間を余すことなく最大限に活かす工夫が求められます。
特に、狭小住宅は複雑な形状の土地に建てられることが多いため、家の中にデッドスペースができやすい特徴があります。
小さな空間も見逃さず、収納スペースとして活用しましょう。
また、壁厚を利用して壁面収納を設ければ、家具置かずに収納量を確保できます。
まとめ
狭小住宅でのインテリアの工夫についてご紹介しました。
広い家に比べて何かと制限の多い狭小住宅ですが、アイデア次第で個性あふれるユニークな家づくりが実現できます。
この記事でご紹介したインテリアのポイントを押さえておけば、唯一無二の遊び心あふれる家になることでしょう。
ぜひ参考にしてみてくださいね。