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夫婦ふたり暮らしにおすすめな「小さな一戸建て」の魅力

家族形態やライフスタイルの多様化に伴い、夫婦ふたり暮らしのご家庭が増えています。

夫婦ふたりきりだと、マンションなどの集合住宅を選ぶ方も多いかもしれませんが「一戸建て住宅」だからこそ叶えられる理想の暮らし方があります。

今回は、夫婦ふたり暮らしのご家庭に向けた「小さな一戸建て」の魅力についてご紹介。

おすすめの間取り例についても解説しますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

夫婦ふたり暮らしには「一戸建て」がおすすめ

新婚夫婦や子どもを持たないDINKs(ディンクス)世帯、子育てを終えた50代以降の夫婦など、夫婦ふたり暮らしでもその形態はさまざまです。

お互い同じ趣味を持っていて、休日は一緒に過ごすことの多い夫婦。

趣味はバラバラで休日もお互い違う時間を過ごすことが多いけれど、つかず離れずが心地よい夫婦。

共働きでお互い忙しくしているけれど、毎日一緒に晩酌をするのが楽しみな夫婦。

ペットが何よりのかすがいである夫婦など・・・。

夫婦の数だけ生活のスタイルがあり、それぞれにふさわしい家のカタチがあります。

家での時間をより快適に、より楽しく過ごすためには、夫婦の暮らし方にフレキシブルに対応できる「一戸建て」がおすすめです。

一戸建てで叶える、夫婦ふたり暮らしの魅力

子どものいる世帯や二世帯住宅とは、一味違った魅力がある「夫婦ふたり暮らし」。

夫婦それぞれの個室をつくるなど、プライベートな空間を確保しながら夫婦にとってちょうどよい距離感で過ごせることが「ふたり暮らし」の醍醐味ではないでしょうか。

たとえば、ペットと暮らすことに特化した家づくりができたり。

アウトドアやハンドメイドなど、お互いの趣味に集中できる部屋をつくったり。

夫婦の意見を尊重し、理想の暮らしを叶えられるのも、一戸建てならでは。

マンションや賃貸住宅では難しい要望も、一戸建ての注文住宅なら実現できます。

ふたり暮らしに必要な面積の目安

ふたり暮らしの住宅における必要な面積は、国によって目安となる水準が定められています。

誘導居住面積水準 2人世帯の面積
都市住居型(マンションを想定した居住スタイル) 55㎡(16.6坪)
一般型(戸建てを想定した居住スタイル) 75㎡(22.7坪)

出典︓厚⽣労働省 住生活基本計画における居住面積水準

「誘導居住面積水準」とは、人々が豊かな生活を実現するために、多様なライフスタイルを想定して、世帯人数に応じたて定めた住宅の必要面積の水準のこと。

国土交通省が公表している「住宅市場動向調査」によると、新築注文住宅の延べ床面積の全国平均は、123.5㎡(37.35坪)です。

ふたり暮らしの場合は、全国平均より小さい30坪未満の家でも快適に暮らせることが分かります。

出典:国土交通省令和4年度 令和4年度 住宅市場動向調査 報告書国土交通省 住宅局 P79、299

夫婦ふたりの「小さな一戸建て」のメリット・デメリット

前述のデータからも分かるように、夫婦ふたり暮らしにおいては30坪未満の「小さな家」でも豊かな生活を送れます。

コンパクトな家に住む際に、どのようなメリットやデメリットがあるのでしょうか?

それぞれについて解説します。

メリット

小さな一戸建てに住むことで得られるメリットは、主に次の5つが挙げられます。

①コストが抑えれる

家は大きくなればなるほど建築コストがかかるもの。

小さな家は単純に坪数が少ないため、建築コストを抑えられます。

また、部屋数が少ないので、光熱費などのランニングコストがかかりにくい特長もあります。

経年による修繕が必要になった際にも、家自体がコンパクトなので、大きな家に比べてメンテナンス費用がかからず、維持管理しやすい点も魅力です。

②利便性の高い土地を選べる

小さな家ならば狭い敷地でも建てられるため、予算次第では利便性の高い土地を選ぶことができます。

郊外にまで選択肢を広げれば、広めの敷地面積を必要とする平屋住宅も手に入りやすいでしょう。

③家事がしやすい

小さな家は部屋数が少なく、掃除する範囲が限られていることから、家事がしやすいのもメリットのひとつです。

コンパクトなつくりの家は生活動線や家事動線が必然的に短くなるため、家事もスムーズに行えます。

④家族の気配を感じやすい

部屋同士の距離が近いため、どこにいても家族の気配が感じられる家づくりが実現します。

夫婦が別々のことをしていても常に程よい距離感でお互いの存在を感じ、コミュニケーションを取りやすい間取りであることは、小さな家の大きなメリットです。

⑤老後も住みやすい

前述したように、小さな家は家の中の動線が短く済むため、年を重ねて足腰が弱ってしまった場合でも無理なく過ごせます。

老後のことを想定し、寝室の近くにトイレを配置するなど、できるだけ無駄のない動きで暮らせるような工夫が大切です。

デメリット

維持管理しやすくコストパフォーマンスに優れる小さな一戸建てですが、広さにおけるデメリットも存在します。

①収納スペースが少なくなる

戸建て住宅の収納率(住宅の総床面積にたいする収納スペースの割合)は、12~15%ほどが理想とされています。

たとえば25坪(約82.6㎡)の家の場合、15%の収納率を確保するためには、3.75坪(約12.4㎡)の収納スペースが必要。

これは7~8畳程度の広さで、一部屋分の面積に相当しますが、30坪以下の小さな家において一部屋分の収納スペースを捻出するのは結構大変です。

②間取りの自由度が減る

建築面積に限りのある小さな家は、水回りやLDKなど、生活上必要となるスペースを優先してレイアウトすると、どうしてもありきたりな間取りになりがちです。

流行りのヌックを設けたり、書斎をつくったり、スキップフロアにしたり・・・といった遊び心のあるレイアウトは難しくなるでしょう。

③来客に対応しにくい

必要最低限の部屋で構成される小さな家は、来客用のスペースを取りづらいという難点があります。

親族や友人が来たときに宿泊するスペースが確保できなくなる可能性があります。

一時的な来訪はリビングで接客し、宿泊は近隣のホテルを利用してもらうなどの工夫が必要になります。

④家族構成の変化に対応しにくい

新婚夫婦の家づくりでは、将来子どもが生まれることを想定した間取りが求められます。

夫婦ふたり暮らしをメインにした小さな家では、家族構成の変化に対応しづらく、人数が増えたときに手狭になる恐れがあります。

夫婦ふたり暮らしにおすすめの間取り

「小さな一戸建て」と一口にいっても、その間取りは部屋数によってさまざまです。

ここでは、「1LDK」「2LDK」「3LDK」の3つの間取りの特徴について解説します。

1LDKの場合

1LDKとは、居室1部屋と8畳以上のLDKの間取りのことです。

平均的な広さは30㎡(約9坪)~50㎡(約15坪)とかなりコンパクト。

1部屋とリビング・ダイニング・キッチンの間取りで、構造的には一戸建てよりマンションに向いています。

1部屋は寝室に充てられるケースが多く、夫婦一緒の時間を大切にしたい方や、新婚カップルにおすすめです。

2LDKの場合

2LDKとは、居室2部屋と10畳以上のLDKの間取りのことです。

平均的な広さは、55㎡(約16.6坪)~60㎡(約18坪)なので、夫婦ふたり暮らしにちょうど良い大きさといえるでしょう。

居室が2つあるので、夫婦の寝室を分けたり、1部屋を寝室にして1部屋を来客用にしたりすることも可能。

子育てを終えた夫婦であれば、子どもが帰省するときにも対応できる間取りです。

3LDKの場合

3LDKとは、居室3部屋と10畳以上のLDKの間取りのことです。

平均的な広さは、60㎡(約18坪)~70㎡(約21坪)で、一戸建てのふたり暮らしに向いています。

寝室は一緒にして、あとの2部屋を夫婦それぞれの個室にして、趣味や仕事用の部屋として活用できます。

3部屋のうち、1部屋をペット専用の空間にする使い方も良いですね。

新婚カップルであれば、1部屋を寝室にして、残り2部屋を将来の子ども部屋にしてあげれば、家族構成の変化にも対応できます。

まとめ:小さな一戸建てで夫婦の理想の暮らしを叶えよう

夫婦ふたり暮らしの一戸建ての魅力についてご紹介しました。

一戸建てのふたり暮らしでは、コンパクトな家であるほど維持管理しやすく、家事もはかどるため、忙しい共働き夫婦におすすめです。

さらに平屋住宅にすれば、階段もなくバリアフリーなので老後も安心して暮らしていけます。

家づくりでは、夫婦がそれぞれどのような暮らしをしていきたいか、どんなことを大切にしていきたいかを話し合うことも大切です。

夫婦ふたりの時間をより良いものにするために、ぜひ理想の家づくりを実現させてくださいね。

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